今日は松本市街のオフィスまで配達に行って来たのですが、いつもにもまして快適な道中でした。なぜかと言えば、車中でのBGMが素晴らしかったからです。

今日のBGMは、徳永英明さんの定番シリーズとなった「Vocalist」の3作目である「Vocalist 3」。このアルバムの選曲は、60年代生まれの私には「ど真ん中ストライク」なものが多くて気に入っています。


「喝采」
もうこれは、私と同じ世代の人には何の説明もいらない名曲ですね。ちあきなおみさんが歌って、72年に大ヒットとなった曲です。計算すると私はこの時「6歳」ということになるのですが、当時からこの悲しい歌詞が耳から離れなかった記憶があります。

−いつものように幕が開き、愛の唄歌う私に届いた知らせは、黒い縁取りがありました−

かなり衝撃的な歌詞ですが、この出だしの歌詞だけで涙腺がジワっときそうな感じになります。故郷に恋人を残してきた歌手の生き様を歌っているのですが、ちあきなおみさんの実際の体験を歌詞したという説もあって、尚更この唄を神秘的なものにしています。


「わかれうた」
これも当時から大好きだった中島みゆきさんの名曲です。私が11歳の時の大ヒット曲です。当時は毎週日曜日にラジオでやっていたベストテンものを聞くのが私の習慣だったのですが、ピンクレディーの「UFO」を聞きたくてラジオを聴いていたのに、突然にチャートインしてきてトップの座についてしまったのがこの曲。「中島みゆき」って誰だ!という感じでした。

−道に倒れて誰かの名を呼び続けたことがありますか−

・・・ないです。
もうこの出だしからして、小学生の私には強烈な歌でした。
これで中島みゆきさんに興味を持った私は、その後に彼女のLPレコードを買うことになったのですが、そのタイトルは「生きていてもいいですか」。
絶句です・・・。


「元気を出して」
薬師丸ひろ子さんが歌った竹内まりやさんの楽曲ですね。
大学時代に妻と一緒に演奏したこともある思い出の曲でもあり、夫婦ともに大好きな曲です。

薬師丸ひろ子さんのアイドル全盛期にはそれほど大ファンだったワケではないのですが、もちろん映画館に足を運んで「セーラー服と機関銃」を観た世代です。最近NHKの歌番組などで歌っている姿を拝見してからは、今更ながら1ファンとして応援している次第です。

今になってかつてのヒット曲を聞き返してみると、映画「Wの悲劇」の主題歌だった「Woman」が特にいいですね。ユーミンが書いた曲も素晴らしいですが、松本隆さんの詩が素晴らしいです。


「迷い道」
渡辺真知子さんの77年のデビュー作品にして大ヒットとなった作品。中島みゆきさんの「わかれうた」と同年ということになります。その後の「かもめが翔んだ日」や「ブルー」も大好きです。数年前に中古のLPレコードを購入したのですが、やはりこの年代の歌はレコードで聞くのが最高です。

−現在・過去・未来、あの人に会ったなら、私はいつまでも待っていると誰か伝えて−

いい歌詞ですね。心に残る名曲は、頭の数フレーズから、ズドンと心に来るものです。

子供の頃は、年配の人たちが古い歌を「なつメロ」と称して歌ったり聞いたりしているのを、「現代の音楽に耳を傾けないなんて、思考が古いんだよな」なんて思っていたものですが、何のことはない、自分が40代になってみれば、すっかり「なつメロ」にどっぷりと浸っているワケであります。
すっかりオヤジだなあ・・・