香り高いガテマラ産豆は、ブレンドには欠かせないし、私も大好きな豆の1つです。小粒なものが多いので、欲を言えばもうちょっと大きめで良いものがあれば・・・なんて思っておりました。そこで今回新たな豆を1つ試しに焼いてみました。

生産者はガテマラ・ヌエボオリエンテ地区の「ラス・デリシャス農園」。ちょっと恥ずかしくなってしまうような、すごいベタな名前です。規格上は「18up」ということで、大きめな豆であることは予想しておりましたが、生豆と対面してびっくりしました。デカイです!。



焼いた豆面は、その大きさからしてもマンデリンのような感じさえ受けます。テイスティングした感じは、通常のガテマラは明らかに異なるフレーバー。強い酸味もありますが、苦味も結構ありますので、酸味と苦味が調和して口に残る感じ。これも「パカマラ」というちょっと聞き慣れない品種特有の味でしょうか。

近年は「ブルボン」だとか「カツーラ」だとかいったお馴染みの品種以外に、品種改良や突然変異で生まれた品種だとかが結構多く市場に出るようになってきて、珈琲の味も更に多様化してきたように思います。ますます「地域限定」だとか「農園指定」の豆にこだわっていかなければ、それぞれの個性を味わうことができない時代になってきたように思います。

今取り扱っている「ガテマラ・アカテナンゴ」に替わって通常ラインナップにすることも考えましたが、ちょっと予想より大き過ぎました。ブレンドに使うことを考えると、他の豆とのバランスが異なりすぎるのです。ちょっと残念ですが、これは今回の焙煎分のみの「限定販売品」として販売させていただきます。

2kgの生豆を焼きましたので、焼き上がりは1.6kgくらいです。運よく「ラス・デリシャス」を購入できたお客様は、大事に飲んでくださいネ!

¥480/100gナリ。