数量限定販売豆のお知らせです。

ブルーマウンテン No.1 ウォーレンフォード農園 中炒り ¥1,480(100g)




当店がオープンして17年目にして初の取り扱いとなります、珈琲の王者として長らく君臨してきたブルーマウンテンNo.1。今年は「自分が飲みたい豆は積極的に仕入れる!」ことを心に決めておりましたので、思い切って仕入れました(でも、ちょっと勇気が要りました・・・)

十色珈琲のオープン当初、私は「ブルーマウンテンを扱う店にはしたくない」と公言してきました。それはブルーマウンテンという日本人の中で神格化した銘柄のブランド信仰みたいなものに反抗したい気持ちもありましたし、まだ名前の知れていない数々の素晴らしい豆を紹介していきたいという思いもあったからです。

しかしあれから17年の月日が流れ、東京の流行りのカフェでは「やっぱり浅炒りのシングルオリジンでしょ」みたいなやりとりがトレンドになり、消費者の皆さんの方がコーヒーに詳しいような状況です。

そんな生産地指定や農園指定のスペシャリティーコーヒーがコーヒー界のトレンドになり、パナマのゲイシャ種の豆などがとんでもない高値で売買されるようになってくると、生豆の相場事情も一昔前とは大分変ってきました。

ブルーマウンテンNo.1は私がこの店をオープンした当初は、もちろん仕入れが一番高価な豆でした。ところが前述したようなニューカマーが現われてきて、ブルーマウンテンNo.1よりも高値をつける豆がちらほらとでてきました。そしてブルーマウンテンの価格というのは、ここ数年高止まり状態。今ではハワイコナの方が高いくらいです。そうなると、あれだけ高嶺の花だと思っていたブルーマウンテンNo.1がお買い得かも?なんて思ってしまうのでありました。

世の中のコーヒー通のトレンドが完全にスペシャリティー・コーヒーに移行してきた今、天の邪鬼の私は、逆に昭和の時代からキング・オブ・コーヒーとして日本人の憧れでありつづけてきたブルーマウンテンNo.1を販売したくなったのです。


実は昨年あたりからそんな思いを抱いておりまして、昨年末にごく少量を仕入れて試験的に焙煎しました。そして何名かの常連様にコーヒーの銘柄を伏せた上でサンプルとしてお渡しして飲んでもらいました。

すると「何ですか?アレ。香りは豊潤なのにス〜っと飲めて甘みを感じて、とても美味しかったです」というお声が返ってきたのです。

そこであらためて思ったのは、味の最終的な評価をするのはお客様であるということ。もちろん私が試飲して美味しいと思ったものを販売するのはもちろんではありますが、「この値段でこのコーヒーを美味しいと感じてもらえるのかな」などと思うのはあまりにもおこがましいということです。


十色珈琲が焙煎するブルーマウンテン No.1。
それが今年限りの販売となるのか、また来年以降も取り扱うことになるのか。きっとこのコーヒーを飲んでいただいたお客様の声が、その答えを出してくれることでしょう。


雑味のないシルキーな味わい。
後にはほのかな甘みがだけが残るブルーマウンテンNo.1。
この機会にぜひたくさんのお客様にお試しいただければと思っております。