まさに1週間先の暮らしぶりさえ想像できない状況。
これから先、日本はどうなってしまうのでしょうか・・・

「十色珈琲さんはお店開けてますか?」 そんな電話を何本もいただいたりして、本当に営業を続けるのも休業するのも、どちらを選ぶのにも勇気がいることだと思っている次第です。

いろいろと考えて、現状では当店は営業を続けるつもりでおります。
店内で飲食をする店ではない豆売り専門店であるということ、ニッチな商売ゆえ何組ものお客様で混みあうような店でもないことなどから、長い時間いわゆる三密の状態が続くリスクは低いだろうという結論です。

しかしながら、友達同士で連れあってだとか、家族全員でのご入店は控えていただくよう案内させていただいておりますので、この辺は何卒ご理解をいただきたいところであります。

窓を密閉せずに換気扇を回すなど、換気には十分に配慮し、頻繁な手洗い、ドアノブの消毒などに努めつもりでおりますので、当店をご利用してくださっているコーヒーファンの皆様とともに少しでも明るい未来があることを願いつつ、引き続き営業を続けていきたいと思っております。


さて、ここからは珈琲豆のお話しを・・・

先月から期間限定で販売してきたコロンビア・ピンクブルボンもご好評のうちに完売しまして、4月の残りの期間に何か特別な豆を用意しなくては・・・ということで店頭に並びましたのは「エチオピア・ゲシャ・オールドクロップ」です。

生豆の状態で3年程寝かせたゲシャ種のオールドクロップとなります。

オールドクロップの良さは、例えば強い酸味の豆であればその酸味が適度に抜けてまろやかな味になること。逆に新豆が持つフレッシュ感=フルーツテイストなども弱まってしまうことが欠点です。

日本人は珈琲の酸味を苦手とする人が多く、今回のエチオピア・ゲシャのように強い酸味を持つ豆が数年寝かせることで酸味の角がとれてまろやかな味わいになり、「こっちの方が美味しい」と感じる方も結構いらっしゃるのではないかと思います。

基本的には珈琲生豆の相場は新豆の方が高値です。今回に関しては新豆とそれほど変わらない価格で仕入れたオールドクロップなのですが、新豆とオールドクロップを飲み比べた結果、店主としましては「ゲシャは新豆でこそゲシャらしいフルーティーな個性を味わえる」と思っております。

そんな店主の思い込みもあり、ちょっとフルーティーさに欠けるオールドクロップ、ゲシャの価格としては破格の¥640(100g)で提供させていただきますので、ぜひともご賞味いただきたいと思います。

「新豆のゲシャに比べたら個性がないよね」とか「飲みやすくてオールドクロップの方がいいね」とか「こんな値段でいいんですか〜?」とか(笑)、オールドクロップのゲシャを飲んだ感想もお聞かせ願えればありがたいと思っております。

いやあ、本当に珈琲の世界は奥深い!