当店の定番アイテムとして、5年以上に渡り販売を続けて参りました「エチオピア・イルガチェフ」の在庫が、いよいよ少なくなってきました。昨年、エチオピア産豆の残量農薬騒ぎがあってから、一部の銘柄を除き、すべてのエチオピア産豆が輸入できなくなっております。当店では、オーガニック豆などの残留農薬の影響を受けない豆を調達するなどして何とか在庫を確保してきましたが、それも潤沢に流通しているわけではなく、まったく手に入らない状態になってまいました。

現時点での当店の在庫量からするに、4月一杯は持たないかと思います。何とかならないかと思って、代替になるエチオピア産のモカを若干量だけ押さえましたので、5月〜6月くらいまではモカを提供できそうです。しばらくは現在販売の「エチオピア・イルガチェフ・有機」を販売できますが、今日は先行して代替のモカを焼いてみました。



銘柄は「モカ・シダモ」。
今扱っている「イルガチェフ」も、エチオピアのシダモ県の中の地域の名前。つまりはシダモの中でもイルガチェフという狭い地域産のもののみを集めてクオリティの高いプレミアムコーヒーとして輸出されているものです。これがシダモという広範囲での地域名でのブランドとなるということは、実質的には1ランク格下になるといってもいいかと思います。ただ、エチオピア産モカの輸入が途絶えている中においては、格下と言っても、逆に仕入れ価格は上昇しており、今までの価格よりも安く皆様に提供することはできそうもありません。

生豆のグレードは「G2」。現在販売している「イルガチェフ・有機」と同じ等級ですが、実際はかなり差があって、不良豆の混入量はかなり多めです。ハンドピックが必須の豆です。きっとハンドピックをしていない大きなお店では取り扱うのをためらうかもしれません。味はやはりやや雑味が乗ってきて、その分だけ苦味が出てきます。エチオピア産モカ特有のモカ・フレーバーはしっかりとありますので、そこはご安心ください。

粒揃いがあまりよくないこともあり、モカ・シダモのストレートでの販売はやめて、モカベースのブレンドにして、ブレンドでのみ提供しようか・・・とも考えております。そうすれば初夏くらいまではモカ・フレーバーを提供できます。夏本番までには何とかエチオピア産豆が輸入再開になってくれれればいいのですが。

ストレートでいくかブレンドのみでいくか。現在販売している「イルガチェフ」が完売するまでに、十分に検討しておきたいと思います。詳細が決定しましたら、またその時点でお知らせさせていただきます。