年が明けてから、当店の生命線である「焙煎機」の調子がどうもよろしくない。強制排気させるファンがついているので、焙煎によって発生する煙は、エントツを通じて屋外に排出されるのですが、どうも排気が完全な状態でないようなのです。

焙煎機の原理はいたってシンプルで、オーブンで調理するのを連想されるとよろしいかと思います。まずは15分ほど予熱してあげて、釜内の温度を200℃まで上昇させます。そこへ生豆を投入。そうすると釜内の温度は100℃くらいに低下します。焙煎していくことで、この温度をふたたび200℃前後になるまで上昇させていくのです。

時間にして12〜13分くらいが標準的な焙煎の所要時間です。その所要時間の長さの調整で、焼きあがった豆の味も変わってくるのですが、その調整をおこなうのが「火力」と「排気弁の開閉」の2つです。排気がうまくいかないと、その微妙な焙煎人の手腕が発揮できなくなってしまいます。

しかし、
年明けからは焙煎にかかる時間がちょっと短いような・・・
煙が少し室内にも充満しているような・・・
年末まではこんな症状はなかったのに・・・

ということで、これは排気が不完全であるのに違いない!という見当をたてたわけですが、それを改善すべく、今朝の焙煎前に焙煎機の排気部分を分解作業・・・

すると、予想通り、細いエントツ内部に珈琲豆の薄皮などが積もって層になって、排気が通っていく空間を著しく狭くしていることが判明。用意しておいたワイヤーブラシでゴシゴシと磨いて、やっと元のような排気空間を確保することができました。朝から疲れました。ヤレヤレです。

そんな状況を妻に説明したら、「動脈硬化みたいな感じ?」と聞いてきました。
いや、うまいこと言うもんだと関心したわけです。
朝から笑わせてもらいました。


しかし、笑い事ではなくて、動脈硬化というヤツは40代後半くらいからの発症率がぐんと高くなる病気です。特に男性に圧倒的に多いらしいです。喫煙がもっともイケナイ危険因子ですので、40過ぎたらタバコはきっぱりとやめましょう!私は今まで喫煙歴はゼロですから、そこのところだけは自信があるのですが、何せ甘いものが大好きで、運動不足なことこの上ない日々ですから、楽観視はできませんが・・・。