東北大震災発生から2週間が経過しました。
インターネットによる募金や、街のいろんな場所やいろんなお店に設置された募金箱への募金など、すぐに出来るちょこちょこっとした事はしてきましたが、きちんとした「カタチ」で義援したいと思い続けていました。

先週の金曜日は第三金曜日で、当店の定休日でした。金・土と連休がとれますし、子供たちも春休みに入るということから、いつも家族サービスをしていないグータラ父親の汚名を返上したいという思いもありまして、「日本海が見える宿でカニでも食べよう!」ということにして、1ヶ月以上も前から家族で盛り上がっておりました。

インターネットで下調べした宿も予約して、詳細な地図やガイドブックも買って、あとは当日を待つだけという状態だったのですが、そこに今回の東北地震。「経済を停滞させないためにも、過度な自粛はしないように」なんていう報道もありましたが、さすがに津波で家族を亡くされた方たちの心の痛み、変わり果てた街の惨状などを考えると、とても暢気に家族旅行という気分になれず、宿にキャンセルを申し出ました。

それでも旅行を楽しみにしていた子供たちを少しくらいは喜ばせてあげたいと、県内の日帰りで行ってこられる近場へのドライブはしてきたのですが、特に中学1年生の下の子は、最後まで残念がっていました。

それからずっとモヤモヤした気持ちのままいたのですが、今日、我が家でとっている新聞の「思いやりBOX」というコーナー宛てに、心ばかりの義援金を送付してきました。旅行を止めて浮いたお金の一部を、義援金に充てさせていただきました。おそらく数日後には、紙上にたくさん載っている名前の中に、私たち家族の名前も掲載されるはず。

紙面に掲載された我が家の名前を探し出した時、あの時子供たちが残念だと感じたその思いは、確実にカタチとなって、「悲しい思いをしている人々に優しさとなって届けてもらえるんだ・・・」と、我が家の子供たちにも実感してもらえると信じています。


当店でも募金などをしようかとも考えましたが、すでにたくさんの義援システムまたはそのルートが出来上がっておりますので、当店では特別なことはしない予定でいます。どうか皆様方がいつも利用しているメディアや企業、信頼を寄せている知人やお店を通じて、優しさや大切な思いを、それぞれの方がそれぞれの方法でお届けいただけますよう願っております。