ここ数年の当店の年末恒例となりつつある「ハワイコナ・エクストラファンシー」ですが、おかげ様で今年もたくさんのお客様にご購入いただくことができました。ありがとうございます!

高い値段の豆を売るということは、臆病な私にとっては、実はとっても悩ましい問題です。その価格に見合った味を、お客様が感じ取ってくれなかったならどうしよう・・・という恐怖感に襲われるからです。

マンデリンやエチオピア・モカのように、個性の強い味というのは、味の特徴があるぶんだけ味の説明がしやすい豆です。でも、ハナイコナの雑味のないクリアなキレは、言葉で言い表すのは非常に難しい。コナ地区のコーヒーはとても香り高くて、甘みもあって、クリアな味だというように、たくさんの良い点が挙げられますが、じゃあ価格に比例して、すべての要素が「倍」の味覚があるのかと言われれば、それらは決して絶対的な数では表せないモノですから、そこが非常に難しいワケであります。

だから、毎年ハワイコナを販売する時は、「皆さんに気に入っていただけたかな?」という思いが、他の豆にも増して強くなってしまうのです。でも今年も、「この爽快さは素晴らしいですね」と言って、購入された翌日にまたご来店いただいたお客様がいたり、年々ご予約される量が増えてきて、今年は500gも予約される方が結構いたり、お客様ご自身の舌で判断していただいた結果が目に見えるようになってきて、少しはホッとしているところです。

今日ご来店いただいたお客様も、「本当にスッキリしたコーヒーですね。はじめて主人から”今日のコーヒーは美味しいね”と言われました」と言って喜んでおられました。きっとそれは、奥様が愛情を込めて毎日淹れるコーヒーの積み重ねがあってこそのものだと思います。それに当店の焙煎したハワイコナが、ちょっとばかりのプラスアルファをすることに協力できたのであれば、そんな嬉しいことはありません。


たかがコーヒー、されどコーヒー。
いろんな人のいろんな味覚があって当然の世界。その奥深い世界の扉を少しずつ開けていくためには、臆病になることなく、しかし驕ることなく、挑戦を続けるしかないと思っています。

「美味しかったヨ」の笑顔に後押しされれば、来年もきっとハワイコナに再会できると信じています。


*年内販売予定分がまだ若干残っています。ご希望のお客様はお早めに!