本格的な梅雨のシーズンに入り、ジメジメと不快指数も一気にアップした感じです。お客様からアイスコーヒーに関するご質問をいただくことも多くなってきました。

一番手軽に作れて、失敗も少ないのは水出しコーヒーです。
当店で試飲用に淹れているのは、ペーパーをセットして粉を入れる方式。ペーパーはコーヒーの粉からで出てくる油分を吸着してくれますし、微粉もキャッチしてくれるので、すっきりとした透明感のある水出しアイスコーヒーが出来上がります。ただ、ペーパーをセットするタイプの器具は、以前は「カリタ」から良いものが出ていたのですが、数年前に廃番になってしまい、今現在あるものは専用のフィルターを使うタイプで汎用性がなく、あまりオススメできません。

手軽さで選ぶとなると、ガラス製食器メーカーの「HARIO」さんから出ているボトルタイプのものが簡単です。これはプラスティック製のフィルターが内蔵されたタイプで、容量も600mlのもの、1000mlのものなどがありますので、一度にたくさんのアイスコーヒーを作ることができます。粉をセットしたら水を注いで8時間ほど冷蔵庫で冷やしておくだけです。



これは我が家で数年前にテスト用に購入した600mlのタイプです。このボトルタイプは手軽さではとても良いと思うのですが、プラスティック製のフィルターはコーヒーの油分や微粉を通してしまうので、アイスコーヒーのスッキリ感が若干薄れます。その分、ペーパーフィルターで淹れるよりも「甘み」が出にくいのが欠点なのですが、それでも誰にでも手軽に水出しアイスコーヒーが作れる点では魅力的な商品です。

アイスコーヒーはスーパーでボトル製のものを購入する方が多いようですが、きちんと淹れた水出しコーヒーのスッキリ感を知ってしまうと、「出来合い」のアイスコーヒーはもう飲めません・・・。

アイスコーヒー用に焙煎している「オーバーフレンチ」は不定期焙煎ですので、常時店頭にあるわけではございませんが、これから暑さが増してくれば、なるべく常に焼くようにしたいと思います。