昨日は第三金曜日だったので当店の定休日。なかなか第三金曜日という、月に1度の定休日を覚えていてもらえるのは難しく、もしかしたら昨日もご来店いただいた方がいたかもしれません。そんなお客様には申し訳ない気持ちでいっぱいですが、私と妻のささやかな楽しみの1日でありますので、そこはなんとかご容赦いただければと思います。

そんなワケで、昨日は松本シネマライツで「アバター」を鑑賞してきました。上映の最終日になんとか滑り込みで観に行くことができて良かった・・・。

ジェームス・キャメロン監督と言えば、「タイタニック」「ターミネータ」といった作品が挙げられることが多いですが、私が一番印象に残っているのは「エイリアン2」です。エイリアン2で主役のリプリーを演じていたシガニー・ウィーバーが本作品でも重要な役どころを演じていて、そういう意味ではこの作品は、ストーリーはまったく別のものではありますが、「エイリアン2」の続編的な作品に感じました。人間が乗って操縦するロボットは、エイリアン2の最後でリプリーが操縦してエイリアンと戦ったロボットの最新版という感じでしたし、本作品の舞台となる「惑星パンドラ」に生息する猛獣が歯ぐきをむき出して威嚇する顔つきなんかは、もうエイリアン2そのもの。過去の技術を陳腐化することなく昇華させていけるのは素晴らしいことですね。

ストーリーの根底に流れる「対 先住民」というコンセプトは、インディアンとの抗争の歴史を持つアメリカ人の心の奥底にあるものかと思いますが、そこに宮崎作品の代表作「もののけ姫」の「自然との共存」というテーマをうまく盛り込んで、それをSF仕立てにして、ややもすると複雑になすぎるようなとても盛りだくさんのテーマを、うまくまとめ上げた作品だと思いました。足の不自由な主人公が、遠隔操作で操ることになる「アバター」で大地を自在に駆け巡るという設定にも、「なるほど」と思わされました。この設定があるからこそ、主人公が先住民であるナヴィに、あれほどまで感情移入してしまうという伏線にもなっているワケです。上演時間が160分という大作ですが、飽きることなく楽しませていただきました。トイレを我慢するのがツラかったですが・・・。残念ながら吹き替え版での鑑賞でしたので、DVDで字幕版をもう1度観たいと思います。




そして一夜明けた今朝は、なんと一面の雪景色!「かんべんしてくれ〜」と思いましたが、家の窓から見える小学校の桜の枝に雪の白が混ざって、なんとも不思議な光景でしたので、デジカメ片手に近所の公園まで散歩してきました。お昼にはほとんど溶けてしまった雪ですが、朝の時点では、我が家の庭には15cmくらいの積雪がありました。本当にびっくりさせられる今年の春の天気です。アバターを観て自然の尊さを改めて考えたところでありましたので、世界各地でおきている天候不順の様相は、何だか近い将来、本当に他の惑星への移住を考えないといけないのかな〜なんて考えてしまいます。