今月の限定販売豆「イエメン・バニーマタル・フルーツチョコレート」、フルーティーな香りの中にカカオの香ばしさが混在したような唯一無二の味わい。モカ・マタリの名前で愛されてきた珈琲豆のその味わい、もうお試しいただけましたでしょうか?

モカ・マタリの話しをお客様としていたら「ああ、コーヒー・ルンバの歌詞にも出てきますよね」という話しでちょっと盛り上がりました。いろんな方がカバーしている曲ですが、私の年代だと鉄板なのは井上陽水さんのソレ。ちょっと変化球なのは当時アイドルだった荻野目洋子さんが歌ったバージョンあたりでしょうか。

他にどんな人が歌っているのか気になったので調べてみたら、福山雅治さんとかも歌ってるんですね。その味わいだけではなくて「モカ・マタリ」という言葉の響きが何とも言えずエキゾチックで、一度覚えたら忘れられない不思議な曲です。


今日の店主のランチは、そんなモカ・マタリの味わいを表現すべく、こんなトーストを焼いてみました。



全粒粉の食パンの上に乗せたのは自家製のブラムリー(青りんご)とキュウイフルーツのジャム、そしてチョコレート。説明するまでもなくイエメン・バニーマタル・フルーツチョコレートの”フルーツ+チョコレート”をイメージしたトーストです。
横にある目玉焼きは、最近マイブームでほとんど毎日焼いている”折り返した”目玉焼き。折り返すと半分になって黄身が見えなくなってしまいますので、これを”目玉焼き”と呼んでいいのかどうか迷うところですが・・・。

ジャムがトーストに合うのはもちろんですが、全粒粉食パンのカリッとした食感とチョコレートのマッチングがとてもよくて、これはいろんな方におすすめしたい食べ方です。ただ、昨今のチョコレートの価格の高騰はすざまじいものがありまして、なかなか気軽に買えない甘味となってきました。珈琲豆の価格も上がる一方ですし、これからの日本の食卓はどうなっていくのでしょうか?


現在、十色珈琲ではエチオピア・イルガチェフ・アリーチャ、そしてイエメン・バニーマタルと2種類のナチュラル精製の豆を取り扱っております。

エチオピアのピーチにちょっとだけイチゴを混ぜたような爽やかなフルーティーな香りに対して、イエメンの完熟マンゴーにカカオを加えたような濃厚な香り。両者の違いを比べながら飲んでみるのも面白いです。

イエメンは今月の限定豆ですし、エチオピアのナチュラルも仕入れたロットが年末〜年始くらいには終わりそうなので、その後はまたウォッシュ精製のものに切り替わる予定です。

イエメンとエチオピア、どちらも国の豆もかつて「モカ港」から出荷されていたことから「モカ」の名を冠されて販売されてきた経緯があります。ぜひとも両者の味わいを今のうちにご堪能ください。