毎年、ちょっと贅沢な珈琲豆をお届けしている十色珈琲の12月の限定販売豆。
今年の珈琲豆は・・・

タンザニア・アカシアヒルズ・ゲイシャ
ハイロースト(中煎り)


近年、高級珈琲豆といえば・・・そう、ゲイシャ種です。エチオピアで偶発的に見つかった品種ですが、パナマやコロンビアなどに広がるとその圧倒的なクリーンな味わいから、あっという間にコーヒー界の頂点へと上りつめてしまいました。

今では様々な国で栽培されているゲイシャ種ですが、今回当店で販売させていただくのはタンザニア・ンゴロンゴロ地区産のゲイシャ。タンザニアのゲイシャってどんななのかな?とちょっとだけサンプルを仕入れて試飲してみたのですが、その味わいにはびっくりいたしました。



生豆はAB規格でちょっと小さめ。でも小さい分ピーベリーがたくさん混ざっていてコロコロとしていて可愛い感じ。でも粒揃いは良くて欠点豆はとても少ないです。

11月の限定販売豆のイエメン・バニーマタルはナチュラル精製でまるでフルーツの塊のようなフレーバーでした。それに対して今回のタンザニア・アカシアヒルズ・ゲイシャはフル・ウォッシュ精製。摘んだコーヒーチェリーを水洗機で果肉を落としてから乾燥工程入るタイプの精製です。その結果、ナチュラルとはまた違ったキャラクターが出てきます。

まず口に含んだ瞬間に感じるのは強い甘味。それを邪魔する他の要素が何もないので、その甘味がはっきりと際立って口の中に拡がります。ナチュラル精製だといろんな味わいが混在して味わいとなるのですが、それに対してウォッシュで仕上げたからこその高級品種の持つ甘味を全面に押し出すことにつながっている気がします。

ナチュラル品種のフレーバー感はすごいけれど、個性が強すぎて自分には合わないな・・・という方もいるかと思います。そんな方はぜひともこのタンザニア豆をお試しいただきたい。絶対に気に入るはずです。



口に拡がった甘味に遅れて酸味がやってきますが、それはあくまで穏やかで甘味の存在を消すほどの強さではありません。そしてスーっと消えていくかのような圧倒的な透明感。コーヒーを飲んだ後だというのに爽快感さえ残る味わいです。

その強い甘味、圧倒的なクリアネス。以前飲んだコーヒーにこんなのがあったなあ〜と思い出してみると、当店が過去に何度か販売したハワイコナ・エクストラファンシーの一番いい年のそれに似ているのだと思い出しました。でも、このゲイシャの方がその更に上をいく気がします。

当店での価格を見て「えっ高いな!」と思う方も多いはず。いえいえ、都心部のコーヒーショップで扱うゲイシャは¥3,000オーバーはあたり前で、¥4,000〜5,000もざらにあります。カフェで一杯のゲイシャコーヒーが¥2,000くらいはします。地方都市で夫婦2人でひっそりとやっているお店だからこその価格で提供させていただいているつもりです(ネットで調べてみてください。ギョッとするような価格が当たり前ですから・・・)

というわけで価格なのですが、たくさんの方にゲイシャを味わっていただきたいとの思いから、この限定豆だけは特別に50gから購入できるようにいたしました。100gで購入するほうがちょっとだけお得になります。

タンザニア・アカシアヒルズ・ゲイシャ
ハイロースト(中煎り)
¥980(50g・税別)
¥1,880(100g・税別)


いつもよりちょっと贅沢なゲイシャ・コーヒー。ぜひともお試しください!