先日突然に音が出なくなってしまった我が家のアンプ。小型家電が故障した際には、捨ててしまう前に一応は素人なりに修理を試みる・・・というのが私の流儀(汗)

ちょっとマニアックな内容になってしまうのですが、このアンプは通常はAB級アンプとして動作し、ボタン一つでA級アンプとして動作するという代物。私の耳では両者の音の違いなぞ分かるはずもないのではありますが、そんな通っぽい諸元に惚れ込んで、探し出してきた中古アンプなのでありました。

A級アンプとして動作させると使用する電力が多くなるのでアンプは当然熱くなる。その放熱対策として、ボディー全体がヒートシンク形状になっており、天板にはパンチングメタルが採用されています。

つまり、天板は穴だらけだということ。放熱はいいけれどその穴から入り込むホコリはどうなるんだ!と突っ込みたくなるアンプなのでした。

表に見えているネジは躊躇なくバンバンと外していき、フロントパネル、天板、底板をきれいに取り払いました。
あられもない姿になってしまったマランツ Esotec Pm-4。

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予想通りホコリが凄い。ブロワーを使ってブワっと吹き飛ばしてしまいたいところですが、ところ狭しと並んだ古い電子部品に余計な圧をかけたくもなかったので、影響なさそうな箇所だけそっとお掃除する程度に留めました。

懐中電灯で照らして基盤を丁寧に見まわしても、焦げたり膨張したりしている部品は見つかりません。これ以上は素人にはお手上げということで、逆の手順で組み立てます。

一応もう一度だけ最終チェックをしておこうと、iPhoneとスピーカーを接続して電源オン。iPhoneのミュージックアプリから音楽を再生してみると、何と、何事もなかったように音が鳴り始めたではありませんか!

ウムム、これはどうしたことでしょう。素人なりに考える要因は2つ。
1.単純にスピーカーの結線などが緩んでいた
2.掃除したことで、湿気を帯びたホコリなどで帯電などしていた箇所がなくなった

まあ私のことですから、1の可能性が大きそうな気はしているのですが・・・


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そんなワケで無事に元のTV台の下に納まったMarantz君。こなったら私の命尽きるその日まで働いてもらいたいものです。


代替としてAmazonから購入したミニアンプをどうしたものかと考えたところ、音が小さいと妻が嘆いていた我が家の電子ピアノの出力アンプにしてみました。こちらもミニアンプを通すことで大きな音量でピアノが鳴るようになって、結果オーライ。

しかし80年代の電化製品は壊れそうでなかなか壊れない。現代の電化製品が10年持たずにあっけなく壊れてしまうのに対して何とたくましいことか。そんな事を再度学ばせてもらったここ数日の出来事でありました。