塩尻では名の知れたパン屋さんに「きんぴら工房」さんがあります。
昨年、息子さんに代替わりしたのを機に、松本市に移転して営業されています。

オーナーさんが一人でパンの製造から販売までされているお店は、こじんまりとしていて午前中の日差しがとても明るい素敵な雰囲気。ショーケースに並んだパンの中から、購入したいパンを選んで伝えると、個包装になったパンを店主さんが取り出してくれるスタイル。コロナ渦の中で移転されたこともあって、こういうスタイルの方がありがたいと思う方も多いのでは。

今日は「くるみいちじくベーグル」と「かぼっちゃん」を購入して、休日のおやつとして美味しくいただきました。あんこ大好きな私はあんぱん狙いでお伺いしたのですが、お昼の時点ですでに売り切れ。う〜ん、残念。これはまたリベンジしたいところです。


購入してきたきんぴら工房さんのパン2種

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くるみいちじくベーグルの袋に貼られたシールに記述されている原材料名を見ただけで、きんぴら工房さんのこだわりがすぐにわかります。

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この原材料の中で特筆すべきは、自家栽培の黒小麦!
先代のお父さんが栽培している小麦を使用されているということで、使用している小麦粉用の小麦を自分で育てているパン屋さんというのは、さすがにあまり聞いたことがありません。これはすごいというよりありません。

すべての小麦粉を自家栽培の小麦でまかなっているということではないようですが、そこは作るパンの特色に合わせて、いくつかの産地の小麦粉を使い分けているご様子。小麦粉以外の材料を見ても、国産から外国産まで、いずれも店主さんがこだわり抜いた材料を選んでいるということがうかがい知れます。


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くるみいちじくベーグルは硬すぎないもちもちの食感と、小麦のしっかりとした味わいが何とも言えず美味しい。こんなにもパンって味わい深いものなんだと感動することしきり。サイズも大きめなので、ちょっとしたランチ用にもなりそうなベーグルです。

対して長野県産の小麦粉に北海道産の栗かぼちゃを練りこんだ生地で焼き上げた「かぼっちゃん」は、しっとりとした食感と生地から感じるかぼちゃのほのかな甘みが素敵なパンでした。真ん中に入っている有機栗豆かのこ(北海道産)が、甘みのアクセントとしていい感じ。

きっと近所に住んでいたら足繫く通ってしまうだろうなあ・・・と思わせる、そんな素敵なパン屋さんです。


きんぴら工房さんは、購入したパンをその場で食べることができるイートインスペースをお店の隣に設けられているのですが、そこで提供されているコーヒー用のコーヒー豆に、当店の焙煎したコーヒー豆を使用されているということ。何というありがたき幸せ。

実はちょくちょくと当店にコーヒー豆を買いに来てくれる素敵な青年がいると思っていたら、それがきんぴら工房の店主さんだったということをつい最近知ってびっくりしたという次第です。

今日はパンを購入して自宅でいただいたのですが、機会があればきんぴら工房さんのイートインスペースでもいただいてみたいな〜と思いました。

こだわりのギュっと詰まった愛のあるパン。
きっとたくさんのお客様を喜ばせてくれるお店であり続けてくれるのだと思います。


< きんぴら工房さんのホームページ >
https://kinpirakobo.jimdofree.com/