ちょっと前にblogに書いたのですが、ずっとお店で使っていたアンプが壊れてしまいました。ケースを開けてみましたが、素人の私には手に負えそうもありません。やっぱりここはしっかりとアンプのことを勉強しなくては・・・と思い、その手のサイトを探してみたり、以前に買ってあった真空管アンプの本を見たりと、ちょっとだけですが勉強しています。

以前に真空管アンプのキットを組み立てことがありましたが、その回路の内容までは把握せずに製作してしまいましたので、自分でアンプを組み立てたクセに、何の勉強にもなっていません。今度は比較的簡単なアンプを製作して、できることならばその回路くらいはわかるようにしたいと思いました。

そしてこの1週間、毎晩1時間くらいをかけてゆっくりと作り上げたのが、このアンプ。春日無線さんが販売されている「真空管バッファーアンプ」です。



使い方としては、CDプレイヤーとアンプの間とか、iPodとアンプの間とかに入れて使うことで、真空管ならではの音の暖かみを加えてあげるということになるでしょうか。

勉強代としては1万円以上は出せませんので、まずは比較的安価なパーツセットを購入してのトライです。相変わらず配線図とにらめっこして作っていくのは変わりないですが、それでも以前よりは回路のことがわかるようになってきました。



各種端子類の装着はドライバーやレンチなどでチョイチョイと付けてしまいます。それでもボックスレンチだとか、各種サイズのレンチを揃えておくだとかの準備をしておくだけで、作業効率は格段に違ってきます。



そしてハンダゴテを使っての配線作業。抵抗やコンデンサーなどをくっつけていきます。素人の汚い配線を「ヤキソバ配線」というらしいです・・・。配線図を何度も何度も確認しながら進めていくのですが、やっぱり回路をきちんと理解していないと、うっかりしたミスをやらかしてしまうので、案の上、アースポイントを間違えていて、一発では音がでませんでした。30分ほど配線図と見比べてミスした点に気づいたので良かったですが。



ちょうどボリュームの付いていない真空管のパワーアンプがありましたので、PCとパワーアンプの間にこのバッファーアンプを入れて、ボリューム調節に使っています。今もこのアンプをつなげて音楽を聴きながらblogを書いているのですが、真空管の暖かなオレンジの灯りを見ながら音楽を聴いていると、何だか穏やかな気持ちになるから不思議です。

高校の2年になった時点で、数学と理科とはキッパリと決別した私ですが、今更ながらオームの法則とかを引っ張り出して遊んでいるというのは不思議なことです。はやり勉強というのは、目的があってこそ面白い。どうして若かった自分には、その先にある目的が見つけられなかったのか。それさえあれば数学だって理科だって最高に面白かったに違いないのに。

自分が勉強してこなかったことの言い訳をそんな風にこじつけているのですが、それでもいいじゃあないですか。勉強はいつからだってできるのです。40半ばにして電気の楽しさに気づいたって遅くないハズ。電気工作もスピーカー作りも、そしてベーグル焼くのも料理をするのも、そしてもちろん珈琲豆を焼くことだって、すべては人生を彩るための素敵なピースになってくれるのは間違いのないことなのですから。