珈琲豆屋のblogなんだか、ソバ屋のblogなんだか分からなくなってきておりますが、今日もしつこく「麺」のお話しです(本当に恐縮です・・・)。

昨晩のオカズの残りの「肉もやし炒め」を載せて、今日のお昼は「もやしソバ」にいたしました。もやしが乗った麺といいますと、私が必ず思い出すのは「白樺」の「もやしラーメン」です。



私が通っていた高校の隣に、運動部の合宿所と食堂を兼ねた「白樺」という店がありました。優しそうなおじちゃんとおばちゃんが切り盛りしていて、お金のない学生のための格安メニューを各種提供してくれていました。

いつもは母の作ってくれた弁当を食べていたのですが、たまに弁当が用意できなかった時とかは、この「白樺」で昼食をとるのが習慣でした。そこでいつも頼んでいたのが「もやしラーメン」。大盛りの麺にたっぷりの肉もやし炒めが乗っていて、確か250円くらいで食べられたと記憶しています。

決して綺麗とは言いがたい(ゴメンナサイ)その店内で、大盛りの油ギトギトのラーメンを食べているのは、もちろん男子生徒ばかりで(たまに事情を知らない新入生の女子生徒が迷い込んできたりはするのですが)、今思えば「グルメ」という世界とは遠く離れた、それは青春の1ページにしか存在しない、腹ペコ学生のための異空間という感じ。

「美味」だとかそういうものを超越してしまった感のあるその思い出の「白樺」の「もやしラーメン」。残念ながらもう「白樺」がなくなってしまっておりますので、今となってはもう1度その空間に足を運んで食することができません。でも、いつまでも私の心の中でその「もやしラーメン」は生き続けているのです・・・。