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Category: 珈琲豆情報
Posted by: toirocoffee
いやあ、今朝は冷え込みましたね。
お店に来てみると、珈琲豆の量を計測する「ハカリ」が作動しなくなっていました。取り出した乾電池をヒーターの前に1時間ほど置いて温めたら、無事に作動しはじめました。あまりの寒さで、電圧が低下したようです。

先週から、マンデリンの銘柄が「ブルーバタック」から「ラスナ」に変更になりました。良質な珈琲豆の産地として知られるインドネシア・スマトラ島のリントン地区には、小規模な農家が点在しており、グレードの高い豆は、それぞれにブランド名を付けられて日本や欧米諸国へ出荷されます。量が限られているので、1年を通じて同じ銘柄を入手するのが難しい・・・

もちろん、当店が取り扱っているようなプレミアム・グレードではなくて、一般的なグレードである「マンデリン・G1」と呼ばれるような豆を仕入れれば、年間を通じて同じ豆を提供できるワケですが、マンデリンは近年品質の低下が著しくて、プレミアム・グレードの豆でしか、本来のマンデリンの香味を楽しむことができないのが現状です。

今後も当店では、プレミアム・グレードの豆にこだわっていきたいと思っておりますので、マンデリンの銘柄がちょくちょく変わることになるかと思いますが、ご容赦願いたいと思います。



「ラスナ」とは、原種だとか在来種を意味しています。つまり、いろんな種類を混ぜたものではなくて、旧来からの品種をきちんと守って栽培していることを表したブランド名なのです。頼もしい限りですね。マンデリンのファンの皆様には、今までのブルー・バタック同様にご愛飲いただければと思っております。


Category: 珈琲豆情報
Posted by: toirocoffee
もうすぐバレンタインデー。

世の男性陣は、チョコレートを貰えればそれは嬉しいのでしょうが、チョコレートと一緒に美味しい珈琲が貰えたら、きっともっと嬉しいに違いない!と、私は思うのであります。そこで・・・

年末に仕入れた「ハワイコナ・エクストラファンシー」が若干量あまっておりましたので、これを使って贅沢なブレンドを作ってみることにしました。

ベースはもちろんハワイコナ。これを半量使用します。ハワイコナに更なる香りを加えるには、やはりエクセルマウンテンは欠かせません。この2種のブレンドでも十分に美味しいかとは思うのですが、ストレートにはない奥行きを持たせるために、ブラジル・樹上完熟を1割ほど加えます。

ストレートではとにかくクリーンな味わいが印象深いハワイコナですが、当店自慢のプレミアム珈琲豆とブレンドすることで、クリーンなのにしっかりコクがあって香り高い、そんなブレンドに仕上がりました。

ストレートの時よりも価格もお求め安くなっておりますので、沢山の方にお試しいただきたい至高のブレンドです。明日2月10日より、期間限定にて販売いたします!



ハワイコナ・ブレンド、¥750(100g)です。
ぜひ至高のブレンドをお試しください!


02/04: 祈り

Category: 一般
Posted by: toirocoffee
父が生前に懇意にしていただいた「Kさん」という方がいます。先日、Kさんの娘さんが病気で他界されたことを、新聞のお悔やみ欄で知りました。

私の父が他界して数日が経過した後、Kさんのところへ挨拶へ伺った時のことです。Kさんは、「突然の死に遭遇するよりも、病気で逝ってくれた方がいい。家族は別れの時までの時間を持てるし、心の準備ができるのだから。」と私に言ってくれました。

もちろんそれは、食道ガンで逝ってしまった父との別れの悲しみを少しでも和らげてあげようというKさんの心配りだということは理解できました。

でも、まだ悲しみの中にいた自分は、そんな言葉さえも素直に受け入れることができずに、「人の死に方に良いも悪いもないじゃないか」とひねくれた思いを抱いて、その言葉に内心反発したことを覚えています。

抗ガン剤の副作用で、顔や手足がパンパンに膨れ上がった姿。モルヒネを投与した夜に幻覚に怯えた姿。そんな姿を思い起こす度に、突然に逝ってくれた方がどんなにか楽だったろうと、あらぬことを考えてしまいました。

気がつけばあれからもう10年以上もの月日が流れました。時間は少しずつ心の痛みを和らげ、父の死も冷静に回顧することができるようになりました。今だったら、Kさんが言ってくれた言葉の意味も、前よりももっと理解できるし、そんな言葉を掛けてくれたKさんの優しさも受け入れられる気がします。


自分よりも先に娘さんを送らなければならないKさんの悲しみは、私のそれとは比べ物にならないほど深いはずです。月日が流れて、Kさんの心の痛みが少しでも和らいでくれることを祈るばかりです。