気がつけば、我が家の庭にいくつかあったユリの株がほとんどなくなってしまいました。数年前のそんな時、母が「山野草展」に行くというので、「ユリ系の花でいいヤツがあったら買ってきてヨ」と頼んでみました。そして母が大事そうに抱えてきた株が「ササユリ」でした。

「ササユリ」は花が咲くまでに数年かかる上に、同じ場所で栽培し続けるのが困難な植物とのこと。そんな気難しい「ササユリ」を早々に地植えにしたら、案の定、翌年は花芽が付きませんでした。

そんなワケで、半ばあきらめていたのですが、今年出てきた新芽に、いつの間にか花芽がついていたのです。それを発見した時の嬉しさといったら・・・。



我が家のササユリも、いつ絶えてしまうかわかりません。
あと何回見られるかわからないその可憐な花を、しっかりと自分の目に焼き付けたいと思いつつ、日々大きく膨らんでくるその蕾を見つめるのです。