先月の話しなのですが、休日を利用して東京へ行く機会がありました。

いわゆる「裏原宿」と呼ばれる神宮前エリアに行く用事だったのですが、用事を終えてさて昼食にしようということになり、いくつかのお店を覗いてみるもどこも満席。東京には美味しいモノがたくさんあるのかもしれませんが、小さなお店にお客さんをぎゅうぎゅう詰めに詰め込んで、それでも入店待ちのお客様ができる。なんとも便利なのか不便なのかよくわからない都市です。

有名なグルメサイトで検索して、その中でも上位にランクされていたハンバーガーショップになんとか入店。店内はもちろんびっしりと狭いテーブルをたくさん並べたレイアウトで、隣のお客さんの会話はすべて丸聞こえです。それでも美味しいハンバーガーが食べられるのであれば我慢しましょう・・・と待つこと10分ほど。

出てきたハンバーガーはそれなりに美味しいのですが、びっくりする程では・・・。さらに辛口なことを言わせてもらえば、一緒に頼んだコーヒーはまったく美味しくありません。これは別に私が珈琲豆屋をしているからではなくて、ほとんどのお客様は同じ思いだと思うのですが・・・。

グルメハンバーガーにフライドポテトが付いてきて、それにホットコーヒー頼んだお会計は¥2,000ほど。2名だったので計¥4,000ほどです。都会であればテナントの賃貸料も高いでしょうし、神宮前という人気スポットであることを加えて考えれば「そんなものなのかな?」と思うのですが、地方都市に住む私が思ったことは、このくらいの食事に¥2,000も払うんだったら、自分の家で何倍も美味しいハンバーガーが食べられるゾ!ということです。


そこでそれを実証しようということで、我が家でハンバーガー作りに挑戦です。

まずはハンバーガーの基本となるパン、いわゆる「バンズ」です。これは私のような素人が手を出すよりも、プロに任せてしまいましょうということで、いつもシフォンケーキやベーグルでお世話になっている「菓子工房〜enn〜」のOさんにお願いしました。Oさんもバンズ作りは初めてということでしたが、焼いてきてくれたバンズは見るからに美味しそう。さすがプロ!

バンズが用意できたので次はパテ。
そんなに凝ったものは必要ないでしょうということで、牛肉100%のひき肉をスーパーで調達して、味付けは塩と胡椒のみ。よーく揉みこんで成型したらフライパンでソテーします。




私がパテを焼いている間に、となりで妻が山芋をフライに。




バンズを軽くトーストしたらレタスとチーズを乗せた焼きたてのパテを挟み込みます。ソースはケチャップにマヨネーズを混ぜただけの簡単オーロラソース風で。




完成したハンバーガーを、トマトとモツァレラチーズを乗せたサラダと一緒に食卓へ。もちろん丁寧にハンドドリップしたホットコーヒーと一緒にいただきます。


一口食べてみると・・・・・美味しい!
リラックスできる我が家での食事というプラスアルファの要素があることには間違いないですが、これを食べてしまったら東京で¥2,000も出してハンバーガーを食べる気持ちにはもうなりません。

お気に入りのコーヒーとリラックスした時間と空間の中でいただく心を込めて作った食事。やはりそれが最高の贅沢だとあらためて思ったのでした。