20年ぶりのフルモデルチェンジということで、車好きの方々の注目を集めている新型ジムニー。松本市並柳にあるSUZUKIさんに、ジムニーとジムニー・シエラのマニュアル・ミッションの試乗車(!)があるということで、さっそく試乗してきました。

男性の方ならば一度は憧れる”ミニ四駆”。かつてはパジェロ・ミニなんて車もありましたが、今となってはSUZUKIさんのジムニーが最後の砦。「いつかは所有してみたい」という思いの男性も多いはず。

かくいう私も「いつかは・・・」と思う一人でありまして、今回は、そんな「いつか」に想いを馳せながらの試乗になりました。




ジムニーは660ccターボエンジンを積んだ軽自動車。ジムニー・シエラ(以下シエラと略します)は1500cc自然吸気エンジンを積んだ普通自動車。搭載されるエンジンの違いと、履いているタイヤサイズの違いなどが、どのような差を生み出すのかをチェックしながらの試乗です。

以前、車検の代車でパジェロ・ミニに乗ったことがあります。その乗り心地はとても褒められたものではなく、ターボが突然効きはじめるいわゆる”ドッカンターボ”的なそのフィーリングに面食らいました。

そんな軽四駆のイメージのまま新型ジムニーに乗り込んだのですが、まあいたって普通の乗り心地。足回りはしなやかに段差を乗り越えていき、ターボラグはまったく感じさせないストレスフリー。

アルトやハスラーを試乗したときに感じた、コーナーで回転し終わる時のステアリングの戻りの悪さも感じることがなく、いたってフツー。マニュアル・ミッションのギアの入りがゴツゴツとしていたのが気になりましたが、それも四駆の味と思えば不快ではありません。これなら十分にアリだな・・・と思わせる試乗結果でした。

次に乗ったのは1500ccエンジンを搭載したシエラ。余裕あるエンジンと幅広タイヤの恩恵を感じられるのかと思いきや・・・。

街乗りとちょっとした坂道程度では思ったほど排気量の違いを感じられず。また、幅が広いタイヤを履いているせいか、足回りはちょっとドタドタして落ち着きがない印象。本格的なオフロード走行にはプラスなのでしょうが、軽ジムニーにくらべると街乗りにはマイナスか。

あと、個体差かもしれませんが、軽ジムニーに比べるとシエラのクラッチはちょっとスプリング感が強い。やはり街乗りでゆる〜く乗るのは軽ジムニーの方が乗りやすい印象でした。

ジムニーを所有する日が来るかどうかわかりませんが、もしその日が来るならば、シエラではなくて軽ジムニーを選択するだろうな・・・というのが私の結論。維持費も安くて助かりますし。

でも、メルセデスGクラスのミニチュア版とも称される、フェンダーが張り出した押しの強いあのルックスに惚れ込んだならば、四の五の言わずにシエラの一択でしょう。


以上、ど素人の試乗レポートでした。