どうもスーパーなどで売られているベーコンが気に入りません。ハム類は全て気に入らないのですが、ベーコンは特にダメです。一度でも自分でベーコンを手作りした人ならばわかると思いますが、メーカーが作っているベーコンは、ベーコンであってベーコンでない。大抵はきちんとスモークしていなくて、スモーク味の「薫液」とかでスモーク風味をつけているだけ。本物の美味しさと比べると、それは「なんちゃってベーコン」と呼ばれてても決しておかしくないものばかりです。

先日、妻がカルボナーラ・スパゲッティを作るというので、「どうせ市販のベーコンを使うくらいだったら、パンチェッタで代用してヨ」とお願いしてみました。パンチェッタは豚肉を塩漬にしたもので、薫製にしてありませんから、「なんちゃって」な感じを少しでも減らせるかな?と思ったのです。

私が15年前くらいに買ったイタリア料理の本のレシピでも「カルボナーラ」にはパンチェッタが使われておりましたので、これは問題ないはずです。実際とても美味しかったのですが、気になる点が一つ。それは塩分がかなり強いということ。思いきり細切りにして使うとか、工夫が必要です。

今日のお昼ゴハンは、私の定番、冷や麦で作る「温麺」にしようと思ったのですが、そこで思いついたのが前述のパンチェッタ。これをダシ代わりに使ってみてはどうかな?と思った次第です。鍋に水を張ったら、そこに細切りのパンチェッタを入れて弱火で沸騰するまで煮ます。これでパンチェッタの塩分がだいぶ抜けて、スープの塩分となるはずです。

味付けはいつものように半練りタイプの中華だしをちょっと。そこへ醤油をほんの少し。パンチェッタからの塩分がかなり出ていますので、味付けは慎重に。コショウはたっぷりが美味しいです。



具はどうしようかな?と思って食材を探したら「寒締め縮みホウレンソウ」がありました。この冬場だけ売られているシワシワの縮みホウレンソウ、味が濃くって美味しいんです。このホウレンソウをお皿に敷いて、卵を割りいれてココットにして麺に載せることにしました。題して「洋風・月見そば」。かなり無国籍な感じは否めませんが・・・。

高校生の頃は、松本駅のホームの立ち食いソバにだいぶお世話になりました。いつもは当然「かけソバ」を頼むわけですが、ちょっと余裕がある時に頼む「月見ソバ」はとても贅沢な気持ちにさせてくれたものです。あれからもう30年近くの年月が経ったかと思うと、ちょっとびっくりしてしまいます・・・。