学生時代から料理は好きでしたが、なぜか菓子類を作りたいという願望はあまりありませんでした。林望さんの「イギリスはおいしい」というエッセイ集が好きで、その中に出てくるスコーンのレシピにはまったことがあって、スコーンばかり作った時期もありましたが、それも長続きしませんでした。

そんなワケで、お菓子作りは不得手な私なのですが、機会があったら作ってみたいと思っていた「ガトーショコラ」に挑戦してみました。「ガトーショコラ」は直訳すれば「チョコレートのお菓子」ということになりますから、それはもうたくさんのレシピが存在します。そんな中から私が選ぶレシピの基準は、もちろん単純なものであること。ちなみに使用する材料は・・・

クーベルチュールチョコレート
バター
グラニュー糖


シンプルすぎるくらいシンプルな材料です。この材料を使って、予定ではしっとりした生感覚のガトーショコラになるはずだったのですが、結果は惨たんたるものでした。



どう見ても板チョコにしか見えません・・・。途中でオーブンを開いて中をチェックした時、グラグラと沸騰するケーキ型の中の物体を見て、もうその時点であきらめました。原因を考えてみるに、思い当たる要素は2つ。使用した卵が指定のサイズよりも小さいものだったことと、オーブンの温度調節。我が家のオーブンはガス式で、10段階の目盛りで調節するだけのシンプルなものですから、温度を任意の値で設定することができません。勘に頼るしかないのです。

このままのレシピで理想の形を求めるか、異なるレシピに変更するか、悩みどころであります。まあしかし、食パンだって自分の求める形になるまでに半年以上かかったワケですから、ここはひとつ、じっくり腰を据えて向き合ってみましょうか。