先日の大雪、お客様も皆さん苦労したようで、お店で会話する内容はどれだけ雪で苦労したかという話しばっかり・・・(笑)。いや、笑いごとではありません。カーポートの屋根が壊れたり、雨どいが壊れたり、はたまた雪中で立ち往生したり。数十年に一度の大雪ということですが、ゲリラ豪雨が当たり前になったことなどを考えると、こんな大雪も頻繁にやってくるのではないかと疑ってしまいます。

我が家ではメインで使っている普通乗用車の他に、私が趣味で乗っている軽自動車が1台あります。何度かこのブログに登場したこともある、'93年製のホンダビートです。



ドライバーの背面にエンジンを積み後輪を駆動するこの車、雪道には滅法弱いので、スタッドレスタイヤもはかずに、冬はまったく稼働してあげられない状況です。今回の雪で、「やっぱり信州の冬には4駆でしょう!」なんていう気持ちがむくむくと湧きあがってきまして、軽4駆とはどういうものぞと、近くのディーラーへ中古車を見に行ってきました。

お目当てはスズキのジムニー。いまや新車で買える本格的は軽4駆はこの車くらい。詳しい機構の話しは省きますが、あとの車はフルタイム4WDと言っても、実は「なんちゃって4駆」と呼ばれているものばかりです。

しかし、お目当てのシジムニーの中古はありませんでした。新車の試乗車は波多までいかないと置いてないようですし、ここはおとなしく帰りましょう・・・と思ったのですが、昨年見に行ったモーターショーでも話題になっていたスズキのニューモデル、「ハスラー」の試乗車があるというではないですか!これは試乗しないワケにはいかないということで、さっそく試乗させてもらいました。

ハスラーも4WDモデルがありますが、もちろん「なんちゃって四駆」です。駆動輪(前輪)がスリップした時だけ、後輪も駆動するタイプです。「なんちゃって」とはいえ、只の前輪駆動よりは頼りになることでしょう。ビートとは比較にすらなりません。



お借りしたハスラーは写真では分かりずらいですが、グリーンメタリックでなかなか渋い色。晴れた日にはきれいですが、曇天や雨天ではかなりダークな色調ですので、個人的にはもっと明るいグリーンが好みです。でも、40代後半の男性が選択するなら悪い色ではないでしょう。



ファニーなフロントフェイスは、女性にも受け入られるでしょう。ボディーカラーにはピンクまで用意されてますから!

ターボ(過給機)つきエンジンのモデルで、これが驚くほど速いっ!確実にビートより早いっ!20年の歳月恐るべしといった感じです。もっとも、ビートは同じ軽規格上限の64馬力とはいえ、自然吸気エンジンですから、ターボエンジンのたかが半分くらいのエンジン・トルクですから仕方ないですが。

信号で止まればアイドリングストップが働いてエンジンは停止。まったく無音の室内には、ウインカーの音のみが響き渡ります。そう言えば、プッシュボタン式エンジンスターターも、アイドリングストップも初体験。びっくりしました。

最低地上高が4WDモデルでは175mmと、ハスラーのベースになったワゴンRよりも25mmも高く設定されていて、これならば雪道の轍で車の腹をズリズリすることはないでしょう。高い運転ポジションから見下ろす視界は、軽トラの視界にも似てなかなか新鮮。交差点やT字路で、ガードレールや生け垣が視界の邪魔になって怖い思いをすることもありません。(こんな思いをするのはビート乗りだけか)

ただ、運転フィールは「う〜ん」といった感じ。はやりのSUVぽさを演出するために軽にしては太いタイヤを履いているのですが、これを操舵力の軽いパワーステアリングで無理やり動かしている感じで、ステアリングを切る時に違和感を感じます。ここさえなければかなり素敵な車に感じました。

自分が買うなら、ターボなしの最廉価なグレード4WDモデルの5速マニュアルですね。自然吸気エンジンならば、タイヤはもう少し細い155くらいがベストマッチな気がします。

この手のジャンルの軽が今はなくなってしまっていたので、ハスラーはかなり売れ行きが良いらしく、納車は3〜4カ月待ち、もしくは「もっとかかるかも」という状況だそうです。来季の冬に備えるならば、今すぐ契約しないと間に合わない!(笑)

スズキのハスラー、これがビートみたいに楽しいハンドリングの車ならば乗り換えも検討しちゃうんだけど・・・。今後の改良に期待します!2年後くらいにもう1度試乗してみたい車です。