Archives

You are currently viewing archive for March 2011
Category: 珈琲豆情報
Posted by: toirocoffee
本日から、ガテマラ共和国のコーヒー豆の最高峰である「エクセル・マウンテン」の販売を開始いたしました。

ローストは「シティ・ロースト(やや深炒り)」。
価格は¥500(100gあたり)です。

ガテマラは、日本語表記では「グアテマラ」が正しいのですが、当店がオープンしたての頃、年配のお客様などが非常に言いにくそうにしていらっしゃいましたので、途中から「ガテマラ」という発音しやすい呼称に代えました。

中米に位置するガテマラの面積は、日本の三分の一にも届きません。海に面した一部分を除いてほぼ山岳地帯で占められていて、コーヒーの栽培には非常に適した気候を持ちます。

日本の大部分のお店で取り扱われているガテマラ豆は「ガテマラ・SHB」という呼称の豆です。「SHB」というのは「Strictly Hard Beans」の略で、直訳すると「非常に硬い豆」ということになるのですが、実際にはガテマラの標高1,350メートル以上で採取されたコーヒー豆を表す格付けです。

近年では「ガテマラ・SHB」という通常のガテマラ豆よりも、さらに優れた性質を持つ豆を、地域特定のブランド豆にしたり、厳密な選別をおこなった優良豆だけを集めて、プレミアム・コーヒー豆として出荷することが多くなってきました。

今回当店で販売を開始した「エクセル・マウンテン」も、そんなプレミアム・コーヒー豆の1つです。

ガテマラの中でも、最高級の豆を産出することで知られる「アンティグア地区」産の豆の中から、さらにスクリーンサイズが18以上あるものだけが選別されて「エクセル・マウンテン」として出荷されます。



これが「エクセル・マウンテン」の生豆。
粒揃いの良さは特筆もので、欠点豆の混入もほとんどありません。この生豆を見ただけで、通常の「ガテマラ・SHB」よりもかなり高い卸値である訳がわかるというものです。



焙煎すると、その粒揃いの良さが更に際立ちます。過去にもエクセル・マウンテンは期間限定で取り扱ったことがあるのですが、こんなに美しい豆だったということをすっかり忘れておりました。当店の常連様のお1人が「エクセル・マウンテンが忘れられない」とよくおっしゃっていたことを思い出しました。

味わいは非常にコク(甘み)が強いことに驚かされます。スクリーンサイズ18以上の豆のみを選別しているということで、しっかりと完熟した豆のみを摘んでいる結果、このコクが生まれるのでしょう。

ちょっとカラメルのような、苦味の中に甘みが混ざった味わいの中に、嫌味ではない程よい酸味が同居していて、とてもバランスの良い味わいです。バランスが良いという点では、当店で販売している珈琲豆の中でもファンの多い「パプアニューギア・シグリ」という豆がありますが、シグリよりもしっかりしたボディを持っておりますので、シグリではちょっとモノ足りないというお客様には「エクセル・マウンテン」がぴったりはまると思います。

しばらくの間、ガテマラ豆は「エクセル・マウンテン」を取り扱っていく予定でおりますので、コーヒー好きの皆様にはぜひ一度お試しいただきたく思っております。


Category: 珈琲豆情報
Posted by: toirocoffee
一昨年から昨年にかけて、エチオピア産のモカがまったく日本に入ってこなかったのは、このblogでも何度も書かせていただいたので、皆さんもよくご存知かと思います。

昨年の夏くらいから、だいぶ入手しやすくはなってきたのですが、まだまだタイミングによっては生豆が手に入らないこともあります。

そんな事情もあって、今日から当店のモカ(エチオピア・イルガチェフ)が有機栽培モノに変わりました。無農薬、有機肥料による栽培という安心と引き換えに、豆の粒ぞろいなどはあまりきれいではありません。そのあたりはご容赦いただければ幸いです。

モカのこの先に関してですが、有機栽培モノに特化しても良いのですが、これも常に入荷してくるワケではありません。当面の間は、通常モノ、有機栽培モノ、手に入る方を使っていくということになるかと思います。


Category: 一般
Posted by: toirocoffee
東北大震災発生から2週間が経過しました。
インターネットによる募金や、街のいろんな場所やいろんなお店に設置された募金箱への募金など、すぐに出来るちょこちょこっとした事はしてきましたが、きちんとした「カタチ」で義援したいと思い続けていました。

先週の金曜日は第三金曜日で、当店の定休日でした。金・土と連休がとれますし、子供たちも春休みに入るということから、いつも家族サービスをしていないグータラ父親の汚名を返上したいという思いもありまして、「日本海が見える宿でカニでも食べよう!」ということにして、1ヶ月以上も前から家族で盛り上がっておりました。

インターネットで下調べした宿も予約して、詳細な地図やガイドブックも買って、あとは当日を待つだけという状態だったのですが、そこに今回の東北地震。「経済を停滞させないためにも、過度な自粛はしないように」なんていう報道もありましたが、さすがに津波で家族を亡くされた方たちの心の痛み、変わり果てた街の惨状などを考えると、とても暢気に家族旅行という気分になれず、宿にキャンセルを申し出ました。

それでも旅行を楽しみにしていた子供たちを少しくらいは喜ばせてあげたいと、県内の日帰りで行ってこられる近場へのドライブはしてきたのですが、特に中学1年生の下の子は、最後まで残念がっていました。

それからずっとモヤモヤした気持ちのままいたのですが、今日、我が家でとっている新聞の「思いやりBOX」というコーナー宛てに、心ばかりの義援金を送付してきました。旅行を止めて浮いたお金の一部を、義援金に充てさせていただきました。おそらく数日後には、紙上にたくさん載っている名前の中に、私たち家族の名前も掲載されるはず。

紙面に掲載された我が家の名前を探し出した時、あの時子供たちが残念だと感じたその思いは、確実にカタチとなって、「悲しい思いをしている人々に優しさとなって届けてもらえるんだ・・・」と、我が家の子供たちにも実感してもらえると信じています。


当店でも募金などをしようかとも考えましたが、すでにたくさんの義援システムまたはそのルートが出来上がっておりますので、当店では特別なことはしない予定でいます。どうか皆様方がいつも利用しているメディアや企業、信頼を寄せている知人やお店を通じて、優しさや大切な思いを、それぞれの方がそれぞれの方法でお届けいただけますよう願っております。


Category: 植物
Posted by: toirocoffee
大きな被害に遭った町にも、いつかたくさんの花々が咲きますように。




Category: お知らせ
Posted by: toirocoffee
明日18日は第3金曜日ですので、当店の定休日となります。
18日(金)、19日(土)と連休となりますので、何卒ご了承願います。


Category: 一般
Posted by: toirocoffee
地震発生から時間が経つにつれ、その災害の全容がだんだんわかってきて、そのあまりにも恐ろしい映像の数々に驚くばかりです。

想像を絶する惨状を目の当たりにして、「復興」だとか「再生」だとか言う言葉を口にすることさえとてもおこがましいことに思えてきてしまいます。

とりあえずできることは、簡単にできる募金くらいでしょうか。それでも、個々のその積み重ねが、きっと誰かを笑顔にしてくれると信じたいものです。

インターネット募金
(http://volunteer.yahoo.co.jp/donation/detail/1630001/index.html)


03/12: ・・・

Category: 一般
Posted by: toirocoffee
自然の猛威の前に、人間のちっぽけな力はほとんど無力のように思えます。
大きくゆらゆらと揺れるログハウスの店内にいながら、そんな事を考えていた瞬間でした。

2000年に故郷の塩尻市に職も見つけないままUターンしてきて、1年間をボーッと過ごし、挙句の果てに父が経営していた会社に転がり込んだのが2001年の夏。末期ガンで余命わずかと告げられていた父を助けたい・・・、そんなかっこいい建前を作り上げてのことでしたが、実際は再就職先も真剣に見つけてこなかった自分の逃げ道に他なりませんでした。

案の定、中途半端な志は、すぐに思いの矛先を「後悔」の方へ向け始めました。
「自分は本当は何をしたいのだろう?」
そんな時にTVで阪神大震災から立ち直ってきた人々のドキュメンタリーを偶然に見たのです。

何もかもが無くなってしまった街。
その無の中から立ち上がって復興を続けた人々。
そして、その中には喫茶店を開業させた人の姿もありました。

悲惨な状況の中から、1つの希望を見出し、それを実現できる人のチカラがある。地べたを這いつくばってガレキを片付け続けた人々が見事に再生してがんばっている。それなのに自分な何をしているんだろう。自分には、家も家族もあって、無くしたものは何も無いじゃないか、そんな風に思いました。

具体的な内容や形はわからないけれども、いつか何らかの商売をしてみたい。それが自分の根底にあったことを思い出しました。それは、小さい旋盤数台とい規模から会社を興した父の背中を見て育ったからこそ、いつでも追い続けた自分の夢の姿だったと思います。いくつか受験した大学の中から、「法学部・経営法学科」という、多少は商売に関連した学部のみに合格したのも、何らかの因縁があったのかもしれません。

そんなちょっとしたキッカケが、行動力の無いグータラな自分の背中をちょっとだけ押してくれたのです。再生しようという人間のすざまじいパワー。それを目のあたりにして、「自分も再生しなければ!」と思ったのでした。

被災した方々は、今はその無残な状況に唖然とするばかりでしょう。
でもきっと、そこから立ち上がるチカラがきっと生まれてくれると信じています。
人々はいつだって、悲惨な歴史の中から立ち上がってきたのですから。

今はただ、被災に遭われた方に、心よりお見舞いを申し上げるばかりです。


Category: 一般
Posted by: toirocoffee
今日は「空彩ギャラリー」さんの場所をお借りして「コーヒー講座」をやらせていただきました。

空彩(そらあや)ギャラリーは、塩尻警察署の近くで美容室JAVAを営んでいらっしゃる原さんが、美容室の隣の空間を利用して作られたギャラリーです。6人くらいが余裕で座れる大きなテーブルがあって、そのテーブルを囲んで、いろんなイベントをやっていきたいのだとか。

今回は原さんから「ぜひともコーヒー講座を」というリクエストをいただきまして、遠慮なく2時間ほどお話しをさせていただきました。木の香りがほのかにして、原さんのセンスで飾られた素敵な小物たちに囲まれて、気持ちよくコーヒーのアレコレをお話しさせていただきました。いつものごとくしゃべり過ぎた感もあるのですが、原さん手作りのスコーンなどをいただきながら、ご参加された皆様の顔がとても温かな感じでしたので、きっと楽しんでいただけたに違いないなんて、勝手に思い込んでおります。

そしていい気分になった私は、原さんがセレクトして販売もされている小物の中から、木製のフォークを購入させていただきました。木のフォーク、手ごろな価格の良いものをずっと探していたんです。ウレタン塗装とかがされたものが嫌いなものですから、なるべくナチュラルな感じのものを探していたのですが、このフォークは蜜蝋を薄く塗って仕上げてあるのだそうです。たまにオリーブオイルなんかで手入れしてあげればO.Kということで、メンテナンスも難しくなさそうです。



明日からの我が家の朝食は、ホットコーヒーとともに素敵な木のフォークが食卓に並べられることになりそうです。

素敵な空間を貸してくれた原さん、そしてご参加いただいた皆さん、素敵な時間をありがとうございました!


Category: 一般
Posted by: toirocoffee
今日は娘を映画に誘って、「あしたのジョー」を観てきました。

漫画の最高傑作の1つと言われ、自分も少年時代に夢中になった作品。原作のイメージがあまりにも強烈すぎるために、さすがにモノ足りない部分も若干はあるのですが、スタントなしで実際に殴りあった主演の2人に心打たれる作品でありました。

今でも軟弱な私ですが、少年時代は太っていたこともあり(大人の私しか知らない人たちからは信じてもらえないのですが・・・)本当に運動音痴でしたので、常にスマートでハングリーで強い「矢吹丈」が大好きでした。

あの少年時代から35年以上もの年月が過ぎてしまいました。
相変わらず自分が軟弱な人生しか歩んでいないような気になって、ちょっと自分にガッカリしてしまったり・・・。

そうは言っても自分が選んで自分で歩いてきた人生。
今の自分にできることは珈琲豆と向き合うことだけ。
ジョーのようにカッコ良くはなれませんが、せめて悔いのない人生にしたいと思った今日でした。