先週の金曜日は第三金曜日で定休日でしたので、妻とともに「蔵久」さんへ行ってきました。松本平で生まれ育った人であれば知らない人はいないであろうカリントウのメーカーである「久星」さんが経営しているお店が「蔵久」です。

実は「蔵久」の店長を努めているのが私の高校時代の同級生なのです。それに加えて、当店がオープンした当初からのお客様であるOさんが「蔵久」にお勤めであることが判明したりと、何かと「蔵久」さんとはつながりがあったのですが、なかなか足を運ぶ機会が今までなくて、ここでようやく念願かなって訪ねることができた次第です。

1810年に建てられたという酒蔵を利用して作られた店舗は、なかなか風情があります。映画「犬神家の一族」(1976年版)のロケでも使われたそうで、石坂浩二さんがすぐ脇のあぜ道を走るシーンとかでわかるようです。古い家屋の苔むした屋根瓦が、今にも崩れ落ちそうで怖かったりもしますが(笑)、現代社会から隔離されたような空間の中で焼きたてのカリントウを食べられる、不思議で楽しいお店でした。まだあたたかいカリントウを食べたのは、もちろん生まれて初めての経験でした。

店長のF氏に誘われて、先月にオープンしたばかりの「Karinto Sweets 蔵」も拝見してきました。カリントウとチョコレートのコラボレーション作品「カリントウ・ショコラ」などがきれいなショーケースに並べられていて、またまた異空間に迷いこんだような不思議な場所でありました。



妻が幼少期に生まれ育った場所には、近所に酒蔵があったそうで、「蔵久」さんの敷地の中にそびえ立つ酒蔵の煙突をみてとても懐かしがっておりました。そんな日本のなんだか懐かしい風景がたくさん閉じ込められた素敵な空間で、休日のまったりとした時間を堪能させていただきました。感謝です。

お土産に買ってきたカリントウ・ショコラ。



コーヒー味のカリントウがミルクコーティングされていて、コーヒーといただくには相性抜群の一品。美味しかったです!